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2018年9月14日

MOILの諸々「赤雪」

しばらく前のニュースですが、赤雪藻類が北極と南極で同じ種類である、という研究成果が発表されました。赤雪藻類とは何かというと、赤い色素をもち雪上で増殖することで雪を赤く染める藻類の総称です。地球の両極、北極と南極ともに雪が赤くなる現象は見られるのですが、そこにいる藻類に同一種類のものが多くいるとわかった、というのが今回の成果です。赤雪藻類は極地以外にも、高山のような雪のあるところにも生息しています。機会があり、世界各地の高山から採取した赤雪藻類の中には複数の地点で見られる種がいる、赤雪藻類は同じ種で世界中に広がるコスモポリタンな生物と考えられる、という話を聞いたことがありました。それが極地でも同じだというところまで調査が進んだのだな、と少し感慨深いものがありました。
赤雪で画像検索するとなかなか不思議な光景が見られると思います。ただし光景の面白さに喜んでばかりもいられない事情もあります。通常の白い雪原は太陽の光を宇宙に向け反射し、地球を温まりにくくするのに役立っていますが、それが赤く染まってしまうと反射が弱まり、結果として地球により多くの熱が伝わる状況になってしまいます。地球温暖化に寄与してしまう藻類もいる、というお話でした。


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