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2018年12月7日

MOILの諸々「ゲノム編集」

先日、中国でゲノム編集が施された双子が誕生したという発表がありました。ゲノム編集とは、ゲノム上で任意の遺伝子を改変する技術であり、受精卵に適用することで、特定の病気に罹りにくい子供を誕生させるといったことが可能となります。しかし現状は未完成な技術であり、安全面・倫理面から多くの問題があるとされ、今回の発表も各地で議論を呼んでおります。
倫理的な問題は置いておくとして、将来的に技術が確立され十分な安全が確保された場合どうでしょうか。能力や容姿に関して手を加えないにしても、やはり病気に罹りにくくするような編集は多くの人がするのではないかと、個人的に思っております。ただその場合、遺伝子の多様性が失われる危険性を孕んでいるのでは、とも考えています。
例えば鎌状赤血球症という遺伝性の病気があります。この病気を持つ人は赤血球が鎌状になり貧血を起こしやすくなるのですが、マラリアに対しては反対に耐性を発揮します。このように、端的にみるとデメリットでも実は隠れたメリットを持っているという遺伝形質もあります。そのため、生まれる子供みんなが同じ様に編集された遺伝子だと、特定の病気で人類全滅ということにもなりかねません。そのような心配はまだまだ先のことかもしれませんが、今後発展していく分野として注目していきたいところです。


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